星系サプライチェーン、ハラル市場に切り込む

マレーシアのハラルマーク

2030年までに世界人口の25%に達するといわれているイスラム教徒(ムスリム)。

そのムスリムの食市場を調査・予測したTechNavio (Infiniti Research Ltd.)の市場調査報告によれば、2016年時点で1兆米ドルと評されたハラル市場が、今後も堅調に成長するという。

ムスリムの人口が497,318人のシンガポールで、ハラル商品専門サプライチェーン&スーパーを運営するMy Outlets Pte Ltdが、中国北京にハラルセンターを開設する。

2013年に創立された同社は、国や投資家が支援を渋る中、創設者であるRonnie Faizalが自らの私財を投じてハラル食品・商品に特化したスーパーを開業した後、今年2月にHaladeen.comをスタートした。ハラル食品・商品を製造する業者、卸小売業者及び消費者をつなぐ多言語対応のオンラインサービスを提供している。これにより、B to B及びB to Cともにグローバル規模で促されることで、今後3年間の売上げ予測は2億米ドルで、収益7500万米ドルを目標にしている。

当サイトには既にシンガポール、韓国、日本、トルコ、イタリア及びマレーシアから500以上の業者の登録があり、今後は総人口13億人の2%がムスリムという中国市場に進出するという。商品不足、技術力とハラル認証が課題の中国で、同社が培った商品調達から小売、インキュベーションまでのノウハウを提供するという。今後2年間で200,000以上のハラル食品・商品がアジアの諸国から同センターに集荷され、国内の需要に充てられる予定である。