ハラル展示会(MIHAS)4月7日まで開催

マレーシアハラル展示会

4月4日、今年で15回目を数えるハラル展示会「Malaysia International Halal Showcase(以下、MIHAS)」が開幕。4月7日まで開催される。

昨年の1.5倍の規模で開催されるとあって、会場となったMalaysia International Trade & Exhibition Centre(MITEC)の駐車場は初日から満車となった。

 

 

マレーシアハラル展示会

 

 

展示のほとんどが食品関連で、ケンタッキーフライドチキンやピザハットを傘下に持つQSR Brandsや、即席麺などを生産する食品大手Mameeなどが出展しているほか、タイ、インドネシア、台湾、韓国などはパビリオンを設営しての大規模な展示を展開。

食品以外では、大手銀行など金融機関、薬品、スキンケア、旅行業、流通などのブースもあった。

 

 

マレーシアハラル展示会

 

 

会期中、さまざまなカンファレンスが行われるほか、特設ステージでは、出展している食品メーカーによるクッキングデモや、海外でのハラル関連のビジネスチャンスに関する講演も行われる。

 

 

マレーシアハラル展示会

 

 

 

日系企業の出展状況

日系企業では、食品メーカーの日本食研、ハウス食品、山形の醤油メーカーの丸十大屋、食品油ろ過器を製造するコマツ製作所、化学品専門商社の丸善薬品産業などが出展している。

日本食研はマレーシア工場で生産し、JAKIM(マレーシア政府下のハラル認証機関マレーシア・イスラム開発局)のハラル認証を取得した業務用の照り焼きソースと唐揚げの素を実演販売する。

 

 

マレーシアハラル展示会

 

 

MIHASに今年が初めての出展となるハウス食品は、インドネシア工場で生産し、インドネシアのハラル認証を取得したカレールウを試食販売する。「日本にカレーがあることを知らないマレーシア人もいたが、おいしいと食べてくれた」と手応えを感じているようだ。

 

ジョホール州に拠点を持つコマツ製作所は、食品油の寿命を延ばせるろ過器を展示。

ろ過に使用するケイ酸は、宗教法人日本ムスリム協会のハラル認証を取得しているが、JAKIMの認証の取得も目指しており、現在申請手続き中だ。

世界で約1000台を売り上げているというろ過器は、マレーシアでは大手日本食レストランチェーンや日系デパートにも納入しているが、最近ハラルに関する問い合わせが増えているという。

 

 

マレーシアハラル展示会