マレーシア イオン事業戦略としてマコタ・チェラス売却予定

  • 2017.06.30
クアラルンプールのニュースを配信

THE STAR ONLINE によれば、マレーシア最大級の小売業に成長しているイオングループ(Aeon (M) Bhd)が、イオン・マコタ・チェラス・ショッピングセンターを8,780万リンギで売却するとう。自由土地保有権のある不動産である。

Foremost Wealth Management Sdn Bhd (フォーモーストウェルスマネージメント)への売却案であるが、2016年の会計年度の業績に約1,700万リンギットの利益として上乗せされることになる。

対象となっているショッピングセンターは2階建て、築7年。純資産にすると6,740万リンギットとなる。イオンによれば、今回の処分は同社が小売事業に注力し、展開させていく戦略に沿ったものだという。売却による収益は会社の運転資金にまわされ、また借入金を減らす為に使用される。

イオンといえば、マレーシア国内の主要都市に必ず見かけ、その土地のランドマークになっている印象を受けるほど勢いのある会社である。日本の食料品以外に日本の優れたマネージメントのもと接客トレーニングが行き届いた現地職員が随所に配置され、地元食材、オーガニック商品、有名ブランド化粧品、スポーツ用品、衣料品、電化製品等、生活必需品がすべて揃う総合ショッピングデスティネーションとして地元では大変人気がある。

大企業というポジションに甘えず、企業としても無駄なものは省き、企業の成長を促す要素を重視する戦略に忠実に従い、努力しているのがうかがえる。