ランカウイ島(Langkawi)は、マレー半島北海岸のアンダマン海に浮かぶ100もの島からなるランカウイ諸島で一番大きな島だ。
船で北上すればすぐにタイ国境という場所にあり、古くからタイ南部地域との交流が盛んな豊かな文化がある。
日本ではリゾートとして有名なランカウイだが、実は群島全体がユネスコのジオパーク(地質遺産)に登録されている。
美しいビーチだけでなく、石灰岩の鍾乳洞や大理石などの特殊な地質や地形、またマングローブ樹林や熱帯雨林など豊かな自然を体験できる。
また、島全体が免税地区に指定されており、アルコールなども免税価格で購入できる(島外への持ち出しは個数制限あり)。
そんな魅力あふれるランカウイにはプライベートビーチをもつ高級ホテルが多くあり、日本のガイドブックの定番リゾートでもある。
THE KLが厳選したランカウイの高級リゾートホテルを5つご紹介しよう。
The St. Regis Langkawi ー 水上に浮かぶヴィラとレストラン
2016年にオープンしたSt. Regis Langkawi(セントレジス・ランカウイ)。
ランカウイ最大の街Kuah(クア)からほど近い場所だが、うっそうとしたジャングルを隔てた静かなビーチにある。
熱帯雨林を抜けたら見えるエントランスからロビーへのアプローチは素晴らしい演出で、日常から切り離された別世界に足を踏み入れたような気分になるはず。
空間を贅沢に使った85の部屋のほか、水上に作られたリゾート自慢のヴィラは4棟。
水上ヴィラはもちろんオーシャンビューで、床から天井まで一面の大きな窓が開放感を演出する。バルコニーから臨む海は、日の出から日没までさまざまに色を変えて楽しませてくれる。
1棟だけ作られたSunset Royal Villa(サンセットロイヤルヴィラ)は、特にハネムーンのカップル向けに作られた贅を尽くしたヴィラ。
ゆったりとした空間で特別な時間を過ごしたいカップルに最適だ。
レストランは6つあり、なかでもおすすめは、海に浮かぶレストラン「Kayu Puti(カユプティ)」。
東西のエッセンスを融合させたファインダイニングで、芸術品のような盛り付け、味、サービス、雰囲気……。どれをとっても最高級レベルだ。
ベージュを基調に、鮮やかなブルーを効果的に使った「中東+ヨーロッパ」がコンセプトのインテリアと建築は、世界的に評価されているインテリアデザイングループ「G. A Design」と、建築会社Gensler(ゲンスラー)によるものだ。
モダンなデザインながらもランカウイの雄大な自然にしっくりとなじみ、St. Regisらしい高貴な雰囲気を醸し出している。
また、Kayu Putiなどリゾートの一部のデザインは、リゾートホテルデザイナーの第一人者、ビル・ベンズレー氏が担当。
南国の樹木や花といった自然や景色までもザインの要素の一つとして取り込み、遊び心溢れる理想的な南国リゾートに仕上げている。
【店舗名】 | The St. Regis Langkawi(セントレジス・ランカウイ) |
【住所】 | Jalan Pantai Beringin, Langkawi, Kedah |
【電話番号】 | 60 4 960 6666 |
【WEBサイト】 | http://www.stregislangkawi.com/ |
The Ritz-Carlton Langkawi ー 大自然との調和を楽しむ
2017年10月にオープンしたThe Ritz-Carlton Langkawi(リッツ・カールトン・ランカウイ)。
マレーシアで2軒目のリッツブランドのホテルとして誕生した。
場所は島の西側で、人気のアトラクション、ランカウイ・ケーブルカーにもほど近い。
ジャングルと、アンダマン海を臨むビーチの両方が楽しめる立地だ。
自然に囲まれており、リスやサル、オオトカゲなどがリゾートの至るところで歓迎してくれる。
建築デザインを手掛けたのは、クアラルンプールを拠点に世界中のビーチリゾートを手掛けるフィリップ・ヴィルルー氏。島のユニークな生態系を感じられるようにデザインされている。
70のゲストルームと15室のスイート、29のヴィラがあり、どれもマレー式の建築様式を参考にしたエキゾチックな雰囲気が魅力的だ。
なかでも、水上ヴィラからはランカウイの美しい海と夕日のパノラマの眺めが楽しめる。
ホテルはさまざまなアクティビティを提供している。
夜明けと日没、アンダマン海が黄金色に輝く時間には、海と大地の豊かな恵みへの感謝を表す古代の伝統的なダンス「Tarian Payang(タリアンパヤン)」を現代風にアレンジしたダンスが披露される。
ジャングルウォークでは近隣の熱帯雨林の生き物や伝説の解説を紐解く。伝統的なマレー武術Silat(シラット)の上演では、ランカウイに伝わる伝説に触れられる。
子ども連れには、地元の文化に根差したバラエティ豊かなキッズプログラムがおすすめ。
伝統的なマレー凧の絵付け体験、海賊になってビーチで宝探しをする「ランカウイトレジャーハント」や、自然素材を集めて作るフォトフレームを作る「ネイチャーディスカバリーツアー」など、家族一緒に参加できるアクティビティも提供されている。
海を満喫したいなら、海釣り、セーリングのほか、施設内の入り江からダイビングスポットへアクセスも可能。
海に浮かんだスパ施設も必見。
地元のシャーマンや助産婦が行ってきた地元に伝わるヒーリングと美の儀式を元に作られたオリジナルのメニューのほか、リッツブランド共通のグローバルメニューも用意されている。
【店舗名】 | The Ritz-Carlton Langkawi(リッツ・カールトン・ランカウイ) |
【住所】 | Jalan Pantai Kok, Teluk Nibong, Langkawi, Kedah |
【電話番号】 | 60 4 952 4888 |
【WEBサイト】 | http://www.ritzcarlton.com/en/hotels/malaysia/langkawi |
Four Seasons Resort Langkawi ー 天国のようなプライベートビーチ
最もビーチが楽しめるのがFour Seasons Resort Langkawi(フォーシーズンズリゾート・ラカウイ)だ。
ランカウイ島の北端、町から離れた美しい「松の岬」という名前を持つビーチ、Tanjung Rhu(タンジュン・ルー)に位置する。
圧巻なのは、ランカウイで最も美しいビーチとして有名な1.5kmもの美しいプライベートビーチ。
見渡す限りフォーシーズンズホテルの敷地で、人気もなく、ビーチを独り占めしたような気分に。
ホテルとビーチでゆっくり過ごしたいバカンスにおすすめだ。
19ヘクタールもの広大な敷地を贅沢に使い、間隔を空けて建てられた68のマレー式のヴィラでは、流れる時間もゆっくりに感じられるはず。
55メートルもあるメインプールは、記憶に残る美しさだ。
静かな時間を過ごしたい方向けの大人専用プールや、子ども連れの家族向けのファミリープールもある。
2005年にオープンしたフォーシーズンズホテルは、2018年夏の完成を目指して少しずつリノベーションを進めており、アースカラーで統一されていたのを、鮮やかなブルーを基調としたエキゾティックな雰囲気のインテリアに改装。
このデザインは、前述のSt. Regisも手掛けたリゾートホテルデザイナーの第一人者、ビル・ベンズレー氏によるものである。
【店舗名】 | Four Seasons Resort Langkawi(フォーシーズンズリゾート・ラカウイ) |
【住所】 | Jalan Tanjung Rhu, Langkawi, Kedah |
【電話番号】 | 60 4 950 8888 |
【WEBサイト】 | https://www.fourseasons.com/langkawi/ |
The Danna Langkawi ー コロニアル調の建物が美しい
オープンして7年になる、満足度が高いと評判の5つ星ホテル、The Danna Langkawi(ザ・ダナ・ランカウイ)。
ランカウイ島の北に位置するタイの島々へ渡るフェリーが発着するTelaga Harbour Marina(テラガハーバー・マリーナ)に位置する。
美しいコロニアル調のホテルの前には、海に流れ込むかのように見えるインフィニティプールが広がる。
プールサイドから眺めるアンダマン海に沈む夕日は圧巻だ。
贅沢なバカンスを楽しむなら、今年作られたばかりのビーチヴィラがおすすめ。
そのほか、眺めのいいゲストルーム125室を備える。
細やかな気配りのきいたサービスは、日本人リピーターの間でも評判だ。
ホテル内のレストランやスパも素晴らしく、ホテル全体で思い出に残るバカンスを演出してくれる。
【店舗名】 | The Danna Langkawi(ザ・ダナ・ランカウイ) |
【住所】 | Telaga Harbour Park, Pantai Kok, 07000 Langkawi, Kedah |
【電話番号】 | 60 4 959 3288 |
【WEBサイト】 | https://www.thedanna.com/en |
The Datai Langkawi ー 自然派高級リゾートのパイオニア ※11月に予約受け付け開始※
1993年にオープンしたThe Datai Langkawi(ダタイ・ランカウイ)は、自然と調和した高級リゾートの先駆者的存在だ。
アマンリゾートの創業者が、オーストラリアの著名な建築家ケリー・ヒル氏と共に、ランカウイの大自然との調和を目指してダタイ湾に建設。
熱帯雨林と雄大なアンダマン海の美しさと豊かさを体感できるリゾートは評判を呼び、毎年のように滞在する日本人リピーターも多い。
2017年9月から約6000万米ドルをかけた大がかりな改装に入っていたが、2018年11月に予約受け付け開始する予定だ。
大規模改装にあたり、ホテルの核となるコンセプトを崩さないため、25年前にリゾートを造ったデザイナーを再度招聘したという。
そのデザイナーとは、パリを拠点とするデザイン事務所「LD2A」のディディエ・ルフォルト氏である。
今回、再オープンを控え、一部のイメージが公開された。
ビーチを見下ろすジャングルの丘の上にロビーパビリオンがあり、そこから見渡すアンダマン海は圧巻。
スパには、世界的なポディアトリスト(足医学専門家)バスティアン・ゴンザレス(Bastien Gonzalez)氏監修のマレーシア初店舗となる「マニキュア・ペディキュア・スタジオ」がオープンする予定。日本では、ザ・ペニンシュラ東京でも提供している極上トリートメントだ。
自然に興味があるなら、ネイチャーセンターへ。
リゾート周辺に自生する植物を使ったハーブティをいただいたり、ハーブの効能を学ぶこともできる。
自然学者と海洋生物学者が常駐するダタイのネイチャーツアーは非常に評判が高かったが、再オープン後も引き続き行われる予定だ。
【店舗名】 | The Datai Langkawi(ダタイ・ランカウイ) |
【住所】 | Jalan Teluk Datai, Pulau Langkawi, Kedah |
【電話番号】 | 60 4950 0500 |
【WEBサイト】 | https://www.thedatai.com/ |
※予約の受付は2018年11月1日より開始する予定。詳細は上記のウェブサイトから確認できる。