エアアジア、2017年後半に23機を追加 2027年までに500機体制目指す

エアーアジア

AirAsia Bhd(エアアジアグループ)※は、2017年後半に23機を追加し、2027年までに500機体制を目指す。今後10年間、毎年30機を追加する計算となる。エアアジアグループCEOのタンスリ・トニー・フェルナンデス氏は「中国とベトナムに提携航空会社を設立することで、この目標は達成できる」と自信をみせ、「航空機の数を増やすことで、エアアジアのASEAN圏内ルートやマレーシア、タイ、フィリピンの国内路線での優位な立場をさらに強固なものにして市場でのシェアを伸ばせる」と述べた。

 

エアアジアは、訓練センター「Asia Aviation Centre of Excellence (AACE) 」の株式50%をカナダのCAEに1億米ドルで売却したと発表しており、今後はインドネシアとフィリピンのエアアジアの上場に向けて引き続き取り組んでいくとしている。インドネシアとフィリピンのエアアジアは安定した利益を上げており、第2四半期はそれぞれ5900万リンギット、2900万リンギットの利益を上げた。

 

「エアアジア・タイの状況は満足できるものではない」と述べつつも、収益性のある航空会社に育ってきており、長期的戦略としては、タイ国内線でのシェアを伸ばしつつ、タイ発着の国際路線のシェアも伸ばしていきたいという。

 

エアアジア・インドは第2四半期で前年比83%の成長を見せ、利用者は100万人を越えた。2018年度末には国際線サービスを開始する予定であることから、さらなる成長が見込めるとしている。

 

 


※AirAsia Bhd(エアアジアグループ)
AirAsia Bhdは、マレーシアを拠点とするアジア最大級のLCC(低コスト航空会社)。2001年に設立され、2004年11月にマレーシア証券取引所に上場。クアラルンプール、コタキナバル、ペナン、ジョホールバル、クチンを拠点としている。
グループ会社に、エアアジア・インドネシア(2004年設立)、タイ・エアアジア (2004年設立)、エアアジア・インディア(2013年設立)、フィリピン・エアアジア(2012年)がある。
また、長距離路線に特化し、クアラルンプールを拠点とするエアアジア X(2007年設立)、バンコクのドンムアン空港を拠点とし、4時間を超える路線を飛ぶタイ・エアアジアX (2014年設立)、バリ島のデンパサール空港を拠点とするインドネシア・エアアジアX (2013年設立)も展開している。また2017年9月には、日本国内初のアジア専門旅行代理店「エアアジア・セールスセンター」を東京都新宿区にオープンした。