吉利汽車、VOLVO組立てマレーシアに拠点移動?

  • 2017.06.13
ASEANのニュースを配信

中国の自動車メーカー吉利汽車(Geely)が、マレーシアをアセアン地域市場向けのボルボ自動車の組立拠点とする予定であると、マレーシアのオン・カチュアン通商産業大臣は述べた。

既にマレーシアではボルボ自動車が販売されている一方で、同社の自動車生産設備等が整っていない。

マレーシアで生産して、6億2千万人の巨大市場をもつアセアン地域へ販売するという試みである。

マレーシア最大の自動車メーカーであるプロトン自動車の生産拠点であるタンジュンマリム市での生産が検討されている。今後5年間に拠点の移動と工場を建設し、来年から工場を建設する。

吉利汽車は16の生産工場、7つのデザインスタジオ、及び、5つのR&Dセンターを世界に保有する。

DRB-Hicomは、今年5月に赤字が続くプロトン社の株49.9%を同中国自動車メーカーに売却している。また、吉利汽車による英国の名車「ロータス」の買収もささやかれている。

タンジュンマリム市にあるプロトン自動車では、年間150,000台を生産しているが、同工場での年間最大生産可能台数は100万台といわれている。