マレーシアの歴史はMerdeka Square(ムルデカスクエア)から始まります。

今から半世紀前の1957年8月31日午前0時、英国の植民地であったマレーシアでは、この広場に掲げられていた英国の国旗が降ろされ、代わってマヤラ連邦の国旗(現在の国旗とほぼ同じ)が掲揚されました。

マヤラ連邦とは、イギリス連邦の1州として位置付けらていた、現在のマレー半島のことです。旗竿の高さは95mもあり、マレーシアの国旗が威風堂々とはためいています。

 

 

【1】ムルデカ広場

Merdeka Squareの中心に位置するこの場所は、手入れが行き届いた大きな広場となっています。平日でもたくさんの人が、芝生の上でピクニックを楽しんでいます。

土日になると、日中は大きなイベント会場化して、音楽フェスティバルやバイク・車のショーも頻繁に行われています。また、土日の夜はナイトマーケットも不定期に開催されています。

東南アジアの露店で食べると危ないと言われていますが、マレーシアでは心配不要です。たくさんの外国人観光客が現地の食べ物や飲み物を味わっています。

マンゴージュースやスイカジュースは砂糖たっぷりなので要注意。また、現地の人の好物は揚げ物ですが、日本人は高カロリーなのでためらいます。

 

 

【2】Sultan Abdul Samad Building

Sultan Abdul Samad Building(スルタン・アブドゥル・サマド・ビル)は、イギリス統治時代の名残がある建物です。1897年に建造されイギリス統治時代は、連邦事務局として使用されていました。

外観のデザインは、イスラム建築のモスクのような形をしています。ところどころに西洋建築の技術も垣間見えます。

例えば、中央に位置する時計台はイギリス建築の証。インド、オーストラリアやマレーシアの旧イギリス連邦の国々には、連邦国家の証として必ず大きな時計が設置されています。

マレーシアのイスラム文化と西洋文化が融合した壮大な特徴ある建物です。屋内には残念ながら入ることができません。

数年前から一部工事をしているようですが、いつごろ完成されるか不明です。一般公開日がくるのを楽しみにしています。