15日、マレーシアの英字紙「The Star」は、配車アプリの開発および運営を手掛けるGrab (本社:シンガポール)が、食品配達サービス「GrabFood(グラブフード)」をマレーシアとシンガポールで開始したと報じた。
GrabFoodは、アプリからレストランに料理を注文し、バイクでデリバリーをしてくれるもので、現在はベータ版での運用となっている。
マレーシア国内では、現在、日本人を含む外国人居住者が多いモントキアラ、スリハタマス、ブキッダマンサラ、バンサーのみで、レストランの数も限られるが、順次サービスを拡大していくという。
先行の食品配達サービスとして「Honestbee(オネストビー)」や「Foodpand(フードパンダ)」が人気であり、これらの顧客をいかに取り込むかが課題となりそうだ。
今年3月、Uber(ウーバー)東南アジア事業の買収に伴い、GrabはUberの配車事業とフードデリバリー「UberEATS(ウーバーイーツ)」の事業を取得した。
GrabFoodは、タイとインドネシアではすでにサービスを開始している。
今回のマレーシアとシンガポールでのサービス開始を皮切りに、2018年第2四半期までには東南アジア全体に拡大したいとしている。
「Grabfood」を利用するには、配車アプリの「Grab」とは別に「GrabFood」のアプリをインストールする必要がある。
Grabの配車アプリで既にアカウントを持っている人は、同じアカウントでサインイン、決済は登録済みのクレジットカードで行い、現金は利用できない。
配送先の住所を入れると、デリバリー可能な範囲のレストランのリストが表示される。
営業時間は店によっても異なるが、ドライバーが稼働するのは午前8時から午後11時。基本的には各店舗と同じ料理価格で提供されるが、最低RM5の配送料がかかる。
また、店によっては予約注文も可能だ。