有料道路の料金所システム、来年から「RFID」方式導入へ

マレーシアの高速道路料金所

マレーシアのなかでもクアラルンプール近郊は高速道路や有料道路が発達しているが、「Toll(トール)」と呼ばれる料金所は渋滞の原因の一つとなっている。

 

2017年8月から料金所での現金決済は廃止され、日本のスイカのような非接触型自動決済カード「Touch’n Go(タッチンゴー)」か、Touch’n Goを搭載したETCのような「Smart Tag」対応のレーンのみとなっていた。

4月5日の運輸副大臣の国会答弁によると、来年からはさらに進化した「RFID(Radio Frequency Identifier)」方式のシステムへ移行する。

 

2017年8月から現金決済はなくなったものの、Touch’n Goは読み取りのために一時停車しなければならず、Smart Tagでも速度をかなり落とす必要があった。

RFID方式は、車両にステッカータイプのタグを貼り付けるのみなので導入コストが安価であり、また、Touch 'n Goよりも決済処理が速くなることが期待できるという。

 

クアラルンプール近郊では、2017年半ばから三菱重工メカトロシステムズ株式会社が納入したRFID方式によるETCシステムの実運用が行われてきた。17カ所の料金所に「RFID」の表示があるレーンがあり、警察車両による試験走行が行われている。

 

RFID方式に移行するにあたり、政府に登録されている車両にRFIDタグが無償配布される予定で、Touch'n Goを運営するマレーシアの金融大手CIMBグループ傘下のTouch 'n Go Sdn Bhdと協議中だという。