動画配信サービスの「iflix」、マレーシアサッカー協会と提携

iflix記者会見

1月29日ジョホールバルで行われた記者会見には、iflix会長のPatrick Grove氏(左から3番目)、CEOのMark Britt氏(左から2番目)、マレーシアサッカー協会会長を務めるジョホール州のトゥンク・イスマイル皇太子(中央)も出席した。

 

クアラルンプールを拠点とする動画配信サービスの「iflix」が、マレーシアサッカー協会(Football Malaysia Limited Liability Partnership、FMLLP)と合弁会社を立ち上げた。

iflixは、2月からシーズンを迎えるマレーシアサッカー協会が主催するほぼ全試合を配信する。iflixと契約していれば、パッケージの内容に関わらず、各試合、試合のハイライト、選手へのインタビュー番組が視聴できることになる。

 

iflixは、2014年にマレーシアで設立された動画配信サービスで、東南アジアのほか、中東、アフリカなどでのシェアの拡大を目指している。各国でコンテンツを制作するなど、マーケットの需要に合わせたマーケティングが特徴だ。

2016年にはインドネシアのサッカーリーグの放映権を獲得しており、マレーシアでも、もっとも人気があるスポーツの一つであるサッカーファンを取り込むことで会員数を増やしたい考えだ。

マレーシアでは、これまでテレビで視聴できるサッカーの試合はほんの一部だった。

また、マレーシアのテレビ普及台数が700万台なのに対し、スマートフォンは2000万台が普及しており、今年からほぼすべての試合をスマートフォンで視聴できるようになれば、ファンだけでなく、チームもスポンサーを得やすくなるなどさまざまなメリットを享受できる可能性がある。

 

iflixは、マレーシアサッカー協会が主催する以下の5つの大会を配信。2018年度は無料で視聴できる。

マレーシア・スーパーリーグ(Liga Super Malaysia)、マレーシア・プレミアリーグ(Liga Premier Malaysia)、ピアラFAマレーシア(Piala FA Malaysia)、マレーシアカップ(Piala Malaysia)、チャリティカップ(Piala Sumbangsih)。