日系最大手不動産アセットマネジメントのケネディクス KL中心部の高層オフィスビルを取得

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日系の独立系不動産アセットマネジメント会社であるケネディクス株式会社のシンガポール子会社Kenedix Asia Pte. Ltd.(ケネディクス・アジア)が、KL中心部の高層オフィスビルVista Tower(ビスタタワー)を保有する投資ビークル(特別目的会社)を取得した。Kenedixが9月6日に発表した。

 

物件取得価格は4億3,000 万リンギット、出資額は1億 6,000 万リンギット。Kenedix Asiaの 100%出資で、残りの物件取得資金は、現地金融機関からマレーシア・リンギット建ての借り入れにて調達した。

 

Vista Towerは、Twin Towerからも近いKL市中心地の62階建てオフィスビルで、複合商業施設「Intermark(インターマーク)」の一部である。Intermarkには、Intermark MallとDoubleTree by Hiltonも入居している。

 

Kenedixは、「ケネディクスモデル」をASEAN地域でも展開したいとしている。Kenedix Asiaは、マレーシアの上場不動産投資信託AmanahRaya Real Estate Investment Trust(以下、アマナラヤREIT)の投資口およびその資産運用会社 AmanahRaya-Kenedix REIT Manager Sdn. Bhd.の株式を取得しており、Vista Tower取得に際して、一定期間スポンサー会社が不動産を保有し、タイミングを計ってアマナラヤREITに売却するという「ウェアハウジング機能」を提供していく考え。

Kenedixは、2015年5月にシンガポール法人を設立、同年12月にベトナムで複合ビルに投資、2016年10月にはタイの不動産開発企業の株式を取得するなど、東南アジア圏での事業拡大を加速させる考えだ。