マレーシア 中国とインフラ整備に関する了解覚書(MOU)を締結

  • 2017.05.04
クアラルンプールのニュースを配信

来週、中国で開催される「1帯1路」フォーラムへの参加が絡んでか、マレーシアは中国と港、高速、鉄道などのインフラ整備に関する了解覚書(MOU)を締結した。マレーシア内閣府は中華人民共和国国家発展改革委員会とMOUを結ぶことにゴーサインを出した。

350kmに及ぶマレーシアとシンガポール間の高速鉄道の敷設工事が開始されると共に、今回のMOU締結の知らせが入った。日中が競合していた鉄道建設は、2026年末に完成が予定されている。

マレーシアと中国当局は、政民共同で「1帯1路」の推進を図るべく相互協力を可能にするプラットフォームの準備を進めている。マレーシア華人協会(MCA)は、人民共和国交通運輸大臣と中国共産党中央対外連絡部中国共産党中央対外連絡部の代表と会合を設ける予定。MCAと中国共産党は、文化、教育、トレーニング等の分野でも協力していく。

また、アリババ社の創始者ジャック・マーを政府顧問(デジタル経済担当)に任命しているマレーシアは、既にデジタルフリートレードゾーンを設けており、eコマースにも焦点を当てていく予定である。

2013年に中国によって提唱された「1帯1路」経済圏構想は、海と陸のシルクロードの拠点があった65か国の経済圏を構築をめざす。今年5月14日、15日に上海で開催される「1帯1路」フォーラムには、既に28か国の代表が出席を表明している。