Raw Nature

 

普段使っているシャンプーや洗顔料の原材料を確認したことがあるだろうか。

パッケージの裏には、驚くほど多くの原材料名が記載されているはずだ。

 

こういったパーソナルケア商品には、一般的に界面活性剤、防腐剤、香料、色素、洗浄成分、整肌成分などが含まれており、石油を原料とした合成成分も含まれる。

 

自然志向が高まってきている昨今では、「ナチュラル」であることをうたい自然由来の成分を含む製品をよく見かける。

だが、原材料を確認してみると、自然素材はほんの少しという製品も多いのだ。

 

 

 

肌は体の外側にある「臓器」

「肌も毛穴からシャンプーやボディクリームの成分を吸収しています。なかでも頭皮の毛穴は大きいのでより吸収しやすいことが分かっています」

 

こう語るのは、クアラルンプール郊外のアップタウンにあるオーガニックスキンケア専門店のRaw Nature(ロウネイチャー)のオーナー、ジャクリーンさんだ。

 

「ある実験では、頭皮に薬品を塗布し、2〜3時間後に血液検査をしたところ、塗布した成分が血中にあることが確認できました。つまり、シャンプーの成分なども、食べたものと同じように体内に吸収されているわけです」

 

 

オーナーのジャクリーンさんオーナーのジャクリーンさん(右)

 

 

肌を臓器の一部だと考えたとき、建康のためにオーガニック食品を選ぶのと同じように、シャンプーやボディクリームもきちんと選ぶべきなのに、気にかけていない人が多いですよね」

 

Raw Natureでは、頭から足の先までほぼすべて、ケミカルフリーでオーガニックのパーソナルケア商品が揃う。

ジャクリーンさん曰く、「ここまで揃っているのは、マレーシアでは多分私のお店だけ」

 

 

 

美容サロンはスキンケアの大切さを教えてくれない

実は、ジャクリーンさんは、以前紹介したオーガニックショップJustlife(ジャストライフ)のオーナー、ケリーさんの妹だ。

 

ケリーさん同様、オーガニックが好きでたまらないという様子のジャクリーンさんは、こう語る。

 

「オーガニックは私の情熱です。マレーシアでは、関心を持っている人がまだ多くないので、マーケットは大きくはありません。
とはいっても、スキンケアの大切さを知っている人はずっと買い続けてくださいますからね。うちの顧客は全員長年通ってきてくださるロイヤルカスタマーばかりです」

 

▼Justlifeの記事はこちらから
https://www.the-kl.com/contents/5020/

 

 

1999年に、兄姉と一緒にJustlifeの立ち上げに関わり、経営にも携わっていたジャクリーンさんだが、もともと肌が弱く、トラブル続きだったこともあり、食品よりもスキンケアアイテムへの関心が強くなっていったという。

そして2009年、スキンケア商品に特化したRaw Natureを立ち上げたのだ。

 

長年、肌トラブルに悩んでいたが、オーガニックのスキンケアに出会って解決したというジャクリーンさんの話には説得力がある。

 

「Justlifeに関わる前、私はキャリアウーマンで、美容サロンで高価なフェイシャルを受けていました。多分、化学成分がたくさん入った製品だったんでしょう。お肌の調子はぜんぜんよくなりませんでした。
それが、Justlifeを立ち上げた頃、オーガニックのスキンケアを使ったら肌の調子が良くなって、それからオーガニックのスキンケアをいろいろ試すようになったんです」

 

ジャクリーンさんは「サロンやコスメショップでは、スキンケアの大切さを教えてくれない」という。

 

「多くの方が、きれいになれると信じて高価なスキンケア商品を購入しています。肌に悪い影響を与える可能性があっても、きれいになれるなら、と思って買ってしまうことってありますよね。
Raw Natureでは、ワークショップや勉強会などを開催して、オーガニックスキンケア商品の選び方や使い方の知識をシェアしています」

 

 

 

シャンプー、化粧品、歯磨き粉もオーガニック

Raw Natureで取り扱うのは、合成成分を一切排し、オーガニックの原材料にこだわったアイテムだけ。

 

クレンジングや化粧水といったスキンケア商品、シャンプーなどヘアケア商品、ボディーソープやクリームなどボディケア商品、歯磨き粉、日焼け止めなどいわゆるパーソナルケア商品はもちろん、アイシャドウやアイブロー、口紅やファウンデーションといった化粧品、オーガニックのサプリメント、そしてエッセンシャルオイルやマッサージオイルなどアロマセラピー関連の商品まで幅広いプロダクトが揃う。

 

以下のアイテムは、Raw Natureのラインナップのほんの一部だ。

 

 

Raw Nature

ニュージーランド発のブランド「Living Nature(リビングネイチャー)」。

スキンケアのほか、メイクアップアイテムも揃う。

パッケージは、リサイクル可能な素材を使ったシンプルなデザイン。

 

 

 

Raw Nature

ドイツ発のブランド「ECO COSMETICS(エココスメティクス)」の日焼け止め(左)。

フランス発のブランド「Florame(フローラム)」の蚊避けスプレーも化学成分無添加。

 

 

 

Raw Nature

ニュージーランド発の老舗ブランド「ABSOLUTE ESSENTIAL(アブソリュートエッセンシャル)」。

妊娠線ケアやベビーオイル、おむつによるお尻の肌荒れをケアする「ナッピーケアクリーム」など、ベビー&マタニティ向けアイテムも豊富。

 

 

 

Raw Nature

南仏発の老舗エッセンシャルオイルブランド「Floram(フローラム)」。

オーガニックエッセンシャルオイルを配合したオーガニックコスメやスキンケア商品など幅広いアイテムがある。

 

 

 

健康な肌は、美しいだけでなく、体を守るプロテクターとなる

Raw Nature

 

 

ジャクリーンさんが「出会ったとき、興奮を抑えられなかった」というオーガニックスキンケアブランドが、オランダ発のAbloom(アブルーム)だ。

 

Abloomのコンセプトは、肌を一つの内臓臓器だと捉え、その臓器にオーガニックのサプリメントをあげることで健康な肌を作ろう、というもの。

 

肌の機能は、体のもっとも外側にあるプロテクターだ。

つまり、肌が強ければ、体を守るプロテクターも強くなり、ウイルスや大気汚染から体を守れるというわけだ。

 

逆にいうと、肌に問題がある人、例えば皮膚がんなどを患っている人などは肌のプロテクターが弱いため、さまざまなウイルスなどに感染しやすいといえる。

 

「Abloomが目指すのは、肌を健やかにすることで免疫力を強く保つこと。生き生きとした強い肌は、見た目に美しいのはもちろん、体を守る力も強いのです」

 

では、健康な肌を保つにはどうすればいいのか?

 

「市販のコスメには、実は肌の呼吸をブロックして弱く敏感にしてしまう物が多いのです。お客さんの多くが『敏感肌なんです』と来店されるけど、その原因のほとんどが実はスキンケアのせい。
もし、質のいいスキンケアを使っていれば、本来肌は健康で強く、免疫力も強くなるはず。しかしそういうことを知っている方は非常に少ないのです」

 

Abloomは、開発を担当するドクター達が、肌という臓器を健康に保つためにオーガニックフードを与えようと作ったスキンケア商品だ。

 

「Abloomは『スキンフード』という新しいコンセプトで、フルーツやハーブなど、食べられるものを原料に使用。それらをエンザイムのように発酵させたりして長時間かけて作っています」

 

 

Raw Nature

 

 

Abloomのようなオーガニックのスキンケア商品を使う際、大切なのは、まず手をよく洗うこと。合成防腐剤を添加していないため、雑菌の混入を防がなければならないからだ。

 

また、人工の香料が含まれていないため、必ずしも「いい香り」がするわけではない。

むしろ、発酵した植物の独特の香りを初めは嫌がる人もいるという。

 

だが、これは実際に使ってみないと分からない感覚だが、Abloomのクレンジングをよく泡立てて顔を洗うと、肌が喜んでいるのが分かる。

ジャクリーンさんは「どんなトラブル肌にも使えて、非常に効果がある」と力強く語る。

 

まずは、洗顔料、化粧水、オイル、クリーム、マスクなどを少量ずつ試せるTravel & Try Kitがおすすめだ。

 

 

 

効果が感じられるアロマセラピートリートメント

ジャクリーンさんのオーガニックコスメへの情熱は、次第に、アロマセラピーやハーブなど、代替医療へも向けられた。

アロマセラピーや西洋ハーブの勉強を本格的に始め、すでに成人している二人の子どもは西洋医学の薬をまったく使わず、代替医療のみで育てた。

 

試行錯誤しているなか、アロマに詳しい西洋医学の医師に出会い、現在では、医師が監修した「リラックスやビューティとは異なる、効果があるトリートメント」を提供している。

 

 

Raw Nature

 

 

初めての方向けなのが、Adrenaline Drainage Massage(アドレナリンドレナージマッサージ)だ。

アドレナリンの分泌量が多いと、心拍数や血圧が上がる。

ストレスを受けている場合など、アドレナリンの分泌量が過剰となり、よく眠れなくなり、さまざまな不調の原因となる。

 

このトリートメントは、ホホバ、マカダミア、ウィートジャームなどを配合したアロマオイルを使用し、ホルモンバランスを整え、ストレスやうつの症状を和らげてよく眠れるようになる効果が期待できる。

 

女性を対象としており、重点的に圧力をかけてマッサージするのは、腰の少し下あたり。子宮がある場所だ。

30分間と短めだが、施術中にぐっすり眠ってしまう方も多いという。

 

どのトリートメントも、事前に体調やどんな問題があるかなどのカウンセリングを行い、受診者に応じて配合を変えたアロマオイルを使用する。

 

「お肌の状態は、スキンケア製品だけでなく、食べ物、運動、精神状態、睡眠など、ライフスタイルすべてが影響しています」と語るジャクリーンさん。

その情熱は、アロマやマッサージにとどまらず「医療」の分野にまで伸びており、医師を講師に迎えてのアロマ教室や、初心者向けの無料のアロマクラスなども定期的に開催している。

 

Raw Natureは、ただのオーガニックコスメショップではない。

オーガニックやアロマ、代替医療という新しい世界へ続く入り口といってもいいだろう。

 

 

 

【店舗名】 Raw Nature ー Skin body therapy clinic ー(ロウネイチャー)
【住所】 45B, Uptow 37,  Jalan SS 21/37, Petaling Jaya, Selangor 47400,  Malaysia
【電話番号】 6 03 7725 7442/7443
【営業時間】 月曜日~土曜日
AM10:00 ー PM7:00
【休業日】 日曜日
【予算】 Adrenaline Drainage Massage(30分間)RM168など
【Facebook】 https://www.facebook.com/rawnaturemalaysia/

※掲載内容は2018年7月時点の情報です。