熟練の職人と伝統を守るために生まれたマレーシア発のブランド
Frankitas(フランキタス)の製品は、どれも女性心を引き付ける不思議な魅力を持っている。
使用している織物は、インドネシアのヌサトゥンガラの村々やフローレス島、ロンボク島、遠くは中央アジアやインド、アフリカ、そしてマレーシア各地に古くから伝わるもの。
それを、熟練の職人やNGOよりフェアトレードで仕入れ、センスの良いバッグやクラッチに仕立てている。
Frankitasの創立者であり、クリエイティブダイレクターを務めるFrancisca Turner Shaik(フランシア・ターナー・シャイク)さんは、インドネシアはジャワにルーツを持ち、マレーシアで育った女性だ。
世界各地で出会ったさまざまな織物に感化され、失われつつある手法と職人を守るため、同ブランドの立ち上げに至ったという。
ブランド名のFrankitasは、フランシアさんの愛称「Franki」と、インドネシア語でバッグを意味する「tas」が由来。
古くから伝わるテキスタイルを愛して止まない彼女の思いがたっぷりと詰まっている。
手作業で織りなす美しい布地
Frankitaの製品作りに使用される主な布地は、Batik(バティック)、Ikat(イカット)、Songket(ソンケット)、Rangrang(ランラン)の4種だ。
Batikとは、13世紀より東南アジアに伝わるろうけつ染めで、一枚の布をスカート風に腰に巻いて装うサロン(Sarong)として使用されてきた。
Frankitaでは、インドネシア、マレーシアのほか、アフリカ産のBatikを使用している。
Ikatは、オーガニックコットンや天然シルクを原材料に手織りした布地で、古くは儀式の衣装や装飾に使用し、その富と名声を表わすものであった。
手織りならではのユニークな模様には温かみがあり、この手法を後世に残すため、現在も職人の育成に力が注がれている。
Songketは、インドネシア、マレーシア、ブルネイに伝わる、シルクや綿のきらびやかな糸を織り込んだもので、古くはロイヤルファミリーだけがその着用を許されていた布地だ。
Rangrangは、バリやロンボク地方の伝統工芸品として知られ、ダイヤモンド型や山型のモチーフが美しく鮮やかな布。バリ語で「ジグザグ」という意味を持ち、厚めでふんわりとした手触りが特徴だ。
これらのカラフルでエスニックな布地はその製法やモチーフの複雑さによって異なるが、完成までに5〜22日を要するという。
手の込んだ伝統的な布地が、フランシアさんの手にかかれば、モダンでオシャレなバッグに変身。
飽きのこないデザイン性の高いバッグやクラッチは、お土産や贈り物にきっと喜ばれるはずだ。
【店舗名】 | Frankitas(フランキタス) |
【住所】 | No. 21, Jalan Setiabistari, Damansara Heights,Kuala Lumpur, Malaysia |
【電話番号】 | 6 017 378 7070 |
【営業時間】 | 月〜金曜日 AM9:00 - PM5:30 |
【休業日】 | 土曜&日曜の来店は要予約 |
【予算】 | クラッチRM275、バッグRM495、クッションカバーRM145など |
【WEBサイト】 | https://www.frankitas.com/ |
※掲載内容は2018年5月時点の情報です。